#028 私の対話、実践、そして成果

新原義史(鹿児島ミート販売株式会社 代表取締役)

 

昔を思い出すと、初めて読んだのは『経営者の条件』だったかと思います。14〜15年前でしょうか。上司や組織との対比をし、ドラッカーの分析と現実のギャップを感じたものです。

ドラッカーを読みながら、自分との対話ができるようになったのは1年ほど前からです。組織内でごたごたがあって、不眠症になり、時間があったのでずっと本を読んでいました。『現代の経営』でした。上下巻読み終わるのに100時間くらいかかったでしょうか。

とはいえ、そのときはほとんどの時間を読書に使っていたので、3週間足らずで読みました。企業の目的、マネジメントの役割、8つの活動領域における目標、MBO、経営管理者の定義など、暗記に近い形で読み込みました。

楽してドラッカーの教えを仕事に活かせないかと思い、ソフト屋さんに相談もしたのですが、どうにも難しかった。

暗記が最も実用的です。会議が行き詰ったときや、議論が脱線したとき、そもそも何を解決するための話し合いかなどを定義するのに役立ちます。

もちろん一対一のセッションでも役立ちます。頭の中を整理するのにも役立ちます。出し入れが自由にできるというのは便利です。

実際に行ったことといえば、CEOチームの立ち上げと運営(職能別組織の補完的役割として)、価値を生まない会社の廃棄(現在進行中、数か月の間に完了します)、価値を生まない業務のアウトソーシング化(1つは完了し、1つは頓挫しました)、「われわれの事業は何か」「顧客は誰か」、8つの領域における目標の設定(現在進行中、かなりの時間を要しています)などです。

2つわかったことがあります。

①何か新しいことを始めるよりも、古いことをやめることのほうが大きなエネルギーを必要とすること。

②自分の気質の反対の人をパートナーとして選ぶこと

私はインプット方式が読むタイプで、アウトプットが話すことなので 聞き手かつ書き手をパートナー(外注)として選びました。パートナーを月2回開催のCEOチーム会議のファシリテーター役にしています。

そもそも私が「読み手」なので、会議というコミュニケーション方法は苦手なのです。なので、会議は私がテーマやポイントを話し、ファシリテーターが進行し議事を作り、会議後1週間以内に議事録をもとにフィードバックを行い、次の会議に臨む手順にしています。

議論の最中は、私はほとんど参加しません。聞くのが苦手ですから。

成果の定義や尺度などにはまだ踏み込めておらず、これらは今から整備していくべき分野です。取り組みとしては片足突っ込んだ程度ですので、まだまだやることがありますが、ドラッカー理論を踏襲した組織がどんな成果を生み出すことになるのかを自分で実践でき、その結果を見て、フィードバックができるのは光栄なことだと思っています。

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