#024 「強み」とは何か?

小林広治(株式会社キズナキャスト 代表取締役)

 

はるか先の目標を胸の内に掲げ、2017年のドラッカー学会総会およびネクスト・ソサエティフォーラムの実行委員長という大役を務めさせて頂いたわけですが、私からは、このイベントのテーマに掲げました「強み」についてお伝えしたいと思います。

「強み」とは何か? 非常に難しい問いの1つですが、ドラッカー教授からのヒントの1つがこれです。

「何よりも成果をあげるエグゼクティブは、自分自身であろうとする。決して、ほかのだれかであろうとはしない」(『経営者の条件』)

では、「自分自身」とは何か? 「自分自身」を定義しているのは「DNA」と「歴史」、この2つの要素しかありません。つまり、親からもらった能力(DNA)と、その後の自分が歩んだ人生(歴史)。つまり、これを受け入れ、肯定することが、成果をあげる「強み」になる、ということです。

実際、私自身、何があっても常に「明るく楽しく元気よく!」をモットーにし続けてきた、生まれながらの性格と、過去3回会社を潰しそうになった恥ずかしい歴史を、受け入れ、肯定したところから、自らの「強み」を見出すことができました。

こんな自分だからこそできることは何か?

こんな自分にしかできないことは何か?

これを追求しつつ、これからもドラッカー教授からのヒントを、自ら活かし、そしてまた一人でも多くの方々に届けていきたいと考えています。息子が撮影してくれた写真とともに。

Photo by Hidenari Kobayashi

  • ドラッカー学会 Drucker Workshop