Essence
はじめて学ぶドラッカーの極意

はじめに

• はじめに

  ドラッカーの知的アプローチとは、多様な論理をふまえつつ、知覚に重きを置き、さまざまな文化や芸術をも取り込むものである。

マネジメント

• マネジメントの原点

  マネジメントにおける原点の書は、『企業とは何か』である。ここでドラッカーが述べたポイントが3つある。

• マネジメントの3つの役割

  マネジメントの役割について、ドラッカーが語ったことを要約すれば、次の3つである。

• 8つの目標

  企業の存続における重要な分野として、ドラッカーは次の8つの分野を挙げ、それぞれに目標が必要であると説く。

• 組織の成長とマネジメント

  中小企業は“小さな大企業”ではない。中小企業、大企業には、異なるマネジメントが必要である。

• CSRとマネジメント

  CSRの先覚者として、ドラッカーはある日本人の名を挙げた。

マーケティング

• マーケティングの理想とは

  マーケティングの理想は、販売活動を不要にすることである。

• 顧客を知るための手法

  顧客が何に関心を持っているか、何を期待しているかを事前に知っておかなければならない。

• 「不合理な顧客」は存在しない

  「この世界には不合理な顧客などというものは存在しない」。ドラッカーのマーケティング論における重要な教訓である。

• マーケティングと販売活動

  ドラッカーの『マネジメント』の書には、「マーケティングと販売活動の違いは何か」という問いが出てくる。

• 流通チャネルの重要性

  ドラッカーは、「流通チャネルは、製品そのものよりも重要なことが少なくない」と意味深長な発言をしている。

イノベーション

• イノベーションは仕事である

  イノベーションを概念的に明確化したのが経済学者のシュンペーターだとすれば、それを方法化したのがドラッカーである。

• イノベーションのための7つの種

  ドラッカーがいう「イノベーションのための7つの種」は、新しい事業や製品・サービスをつくるうえでの有益な視点となる。

• 「予期せぬ成功」を利用する

  「イノベーションのための7つの種」のなかで、最も成功しやすいのが「予期せぬもの」という視点である。

• イノベーションと体系的廃棄

  ドラッカーはコンサルティング先の経営者に対して、「ここ半年であえてやめたことはありますか」とよく質問していたという。

• イノベーションと文明

  ドラッカーは知識社会の提唱者であり、ことのほか技術の果たす役割を重く見た。

フィードバック

• ドラッカーの神髄「フィードバック」

  「フィードバック」は、マネジメントをはじめとするドラッカー思想の根幹をなす概念である。

• ドラッカーの成長回路「フィードバック分析」

  「フィードバック」の仕組みを、自分自身に適用するとどうなるか。これこそが究極のセルフ・マネジメントである。

• 「フィードバック分析」の効能

  「強みを知る方法は一つしかない。フィードバック分析である」。

• 企業活動と「フィードバック」

  ドラッカーの考え方において、大切なのは他者との競争ではない。自らの「強み」を発揮させていくことである。

• 学びと「フィードバック」

  知識労働者は、学び続けることなくして自らを維持できない。ドラッカーは95歳で亡くなるまで学び続けた。

5つの質問

• 成果をあげるための経営ツール

  ドラッカーのコンサルタントとしての叡智が凝縮されているのが、次の5つの質問である。

• 「われわれのミッションは何か」

  「ミッション」とは、その組織の存在理由である。存在する目的である。

• 「われわれの顧客は誰か」

  「顧客」とは、端的にいえば組織の成果を判定する究極の尺度である。

• 「顧客にとっての価値は何か」

  顧客のニーズはあまりに複雑であって、顧客本人しかそれを知らない。

• 「われわれにとっての成果は何か」

  「定性と定量、あるいは主観と客観をともに追求して、成果の本質に至れ」とドラッカーは助言する。

• 「われわれの計画は何か」

  ドラッカーにとっての「計画」とは、明日への指針であって、変更不能な原則ではない。活用すべき「手段」である。