#021 福島浜通り発イノベーションを巻き起こす「風」になりたい
八谷俊雄(電源開発株式会社勤務、ドラッカー読書会ファシリテーター)
ドラッカーを初めて学んだのは十数年前の社会人大学院時代だ。その後、東京へ転勤し、ドラッカー読書会に参加して、各種著作や仲間を通してさまざまな学びがあり、自己研鑚や会社での仕事に可能な範囲で実践してきた。
その一方、2011年3月11日の東日本大震災から2年ほど経った頃から、それまでの現地ボランティアに代わって、東北の社会起業家を応援する活動をしていたものの、いわゆる「プロボノ」を行える専門スキルがなく、「もっと応援したいがどうしたらいいかな」と悩んでいた。
そんな中、佐藤等先生主催のドラッカー読書会ファシリテーター養成講座受講中に、「ファシリテーターになったら、もしかして彼ら社会起業家を応援できるかも」と思った。
講座修了のタイミングだった。私が応援する社会起業家の一人であり、福島県いわき市でまちおこしNPOの理事長として故郷・福島の浜通りを盛り上げるために奔走する某氏に、ドラッカー読書会を提案した。
「浜通りでは今、故郷を盛り上げ、新しいまちを作ろうと若い世代がさまざまな活動をしている。みんながドラッカーを学べば『浜通りイノベーション』につながると思う。すぐに開始してください」と二つ返事でOKをいただくことができた。
2016年2月、「いわきドラッカー読書会」がスタートし、先月(2017年5月)からは新シリーズがスタートした。
今はまだ「微風」だが、「浜通りイノベーション」を巻き起こす「風」になったときには、ぜひ浜通りに足を運んでほしい。