#019 みんなちがうということ。自分自身を生きること。

五島優子(ネクスト・ソサエティ・フォーラム実行委員)

 

人と違うことをすれば、変わり者だと言われる。

周りに合わせてみようとするけれど、なかなかうまくできない。
みんなと同じようにできなければ、問題児というレッテルを貼られる。

“みんな違ってみんないい”
小さい頃、わたしはこの言葉が嫌いだった。
ドラッカーと出会ったのは24、25歳の頃。

『経営者の条件』を読み、成果をあげることは、できる誰かにしかできないものではなく、誰にとっても当然のものであるということ。そのためには自分の使い方を知り、それを生かすこと、ということを知った。

本に書かれていることを1つずつ実践してみる。

すると、こんがらがっていた糸が、するりとほどけていくように、なんだか自然と収まっていく。

人間関係も良くなり、ラクになっていく。

世の中にはこんな世界もあったのだと、まるで夢の中にいるような現実を知る。

人との違いは、同じ物でも違う現実を見て、違う問題に気づいているということ。あらゆる側面を丁寧に見る手段として使えることも知った。

“私的な強みは公益となる”
ドラッカーの言葉は ”自分でいてもいい”という許可を与えてくれたように思う。
みんな1人1人、ちがうということ。
唯一正しいという答えはどこにも存在しない。
だからこそ、大切なことなのだと。

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