#013 Druckerからドラッカーへ 運命の再会!
名節弘康(ファシリテーター、中部商事有限会社取締役)
私の人生は、節目ごとにドラッカーの本に支えられて来ました。
学生の頃、P. F. Drucker“The Age of Discontinuity”を資料に「多元主義社会と法」についての論文を作成し、無事に大学院を修了しました。
その3年後、経済団体事務局員の頃、多くの有名企業の経営者の方々にドラッカーの本を読むように勧められ、当時新刊だった『明日を支配するもの』を読みました。
そのまた2年後、家業承継の際、多くの先輩方に勧められたドラッカーの『マネジメント』を何度も読み、経営者となりました。
そして現在、「マネジメントファシリテーター」として各地で多くの方々とマネジメントを学ぶ機会を設け、ドラッカーの言葉と各自のフィードバックを重視した指導をさせていただいております。
とは言うものの、実は、学生の頃に資料として読んだDruckerと、社会人になって読んだドラッカーが同じ人だとまったく気づいておりませんでした。
気づいたのは、つい5年前。『断絶の時代』に読み入る前、目次に見憶えがあることに気づき、迷うことなく学生の頃の資料を引っ張り出すと、そこに『断絶の時代』の原本 “The Age of Discontinuity” がありました。運命の再会でした。
それ以来、20余年のお付き合いに運命を感じ、マネジメントの普及と研究に人生をかけて取り組んでおります。