#023 「ネクスト・ソサエティ」を夢みて
森雅司(ドラッカー学会 編集委員、公認会計士)
30年後の2047年、社会はどうなっているのでしょう?
私は72歳、長男は41歳で今のわたしとほぼ一緒ですね。孫を連れて夏休みに遊びに来てくれました。孫は11歳でちょうど小学校5年生にもなったし、まだちょっと難しいかもしれないけど、この問いを投げかけてみよう!
「何をもっておぼえられたい?!」
「学校でやったよ、それ」
今は国語の教科書に載っているんですね。
「そうなんだ、夏休みの宿題はもう終わったの?」
「日記、フィードバック日記だけ、まだ終わってないんだよね~」とお母さん。
「どれどれ、ちょっと見せてみて。おお、ちゃんと4つに分かれていますねー」というか、中身が真っ白なんですけど。
「こういうのは、まとめてやるもんじゃなくてさー」と小言から始まり、フィードバック手帳の思い出についても語ります。
いや、でもやっぱり今の子は、子供の頃からドラッカー精神を自然と身につけているわけだから、そりゃ強くなりますね。最近の日本企業、日本社会の再復興はここにあったんですね、と皆で納得。
「最高の政治家は、国民からその存在を意識されない政治家だ」と老子はいったそうですが、「ドラッカーの名前を出さなくてもいいような、当たり前になったな。そのぶん、良い世の中になったな」と実感できる世の中に向けて、少しでも貢献できるようがんばっていきます!