経営者に贈る5つの質問(第2版)

上田惇生訳/ダイヤモンド社

「考え抜く」習慣を育て、凡人を一流に育てる

マネジメントの課題は私たちの身近にあります。仕事と人生で成果を挙げ、優れた文化を創造するためには、何が必要でしょうか。それらを可能にするフィードバック・アプローチが「5つの質問」です。

その考え方はドラッカー最晩年に、NPO、教会、ガールスカウトなどの具体的テーマに即して示されています。混乱と混迷の現代を切り開く知恵と展望が惜しみなく提示される名著の第2版が本書です。

5つの質問の視点から自分の組織や自身を見ることで、まったく新しい姿が浮かび上がってきます。若手ベンチャー企業家から、病院、教会との対論を基礎に、幅広いニーズに応えてくれます。

ドラッカーによる豊かなコンサルティング経験に立脚して、人の生き方や働き方にさまざまな示唆を与える次の5つの問いから、活動領域の枠を超えて、私たちにかけがえのない指南を与えてくれます。

1. われわれのミッションは何か
2. われわれの顧客は誰か
3. 顧客にとっての価値は何か
4. われわれにとっての成果は何か
5. われわれの計画は何か

質の高い問いは生産的な葛藤を生みます。よい葛藤を意識的に内側に引き込むからこそ、人は本当の意味での思考を開始するのです。葛藤なき努力は不毛な努力です。五つの質問を何度も何度も繰り返し自らに問うていき、しっかりと考え抜くことを勧めています。

マネジメントでは問いという武器が大きな導きの役割を果たすことが本書の記述からもわかります。とりわけ、現場のコンサルティングで用いられた問いとその語り口は、現在もなお私たちのさまざまな局面で思考を触発し、力を持ち続けています。

  • ドラッカー学会 Drucker Workshop